はじめに
いまやSNSは誰もが簡単に成果をシェアできる時代。
筋トレの世界でも例外ではなく、毎日のように超人クラスのトレーニーの投稿が流れてきます。
ベンチプレス150kgオーバー、スクワット200kgオーバー、さらにはバキバキに絞り切った大会レベルの身体を日常のように見せる人たち…。
最初は「すごい!」と純粋に感動しますし、自分もやってやるぞとモチベーションが上がります。
でも、知らず知らずのうちに
「同じようにやらなきゃ」
「ここまで仕上げないとダメだ」
と焦り始め、無理をしてしまうことがあります。
僕自身も、SNSに影響を受けすぎた結果、無茶な減量で大きな失敗を経験しました。
そこで今回の記事では
SNSに影響されて暴走した減量の失敗談と、SNSと上手に付き合うために僕が見つけた考え方
をリアルにまとめます。
これから減量に挑戦しようとしている人や、SNSを見て気持ちが沈んでしまう人に届けばうれしいです。
SNSには“怪物”しかいない
SNSを眺めていると
「この人たちの身体が基準なんだろうな」
と錯覚してしまうことがあります。
実際、タイムラインに流れてくるのは
・150kg以上のベンチプレス
・200kgを超えるスクワット
・シックスパックがバキバキに割れた減量ピークの写真
・脚の血管まで浮き出たコンテスト仕上がり
みたいな**“怪物”**たちの投稿ばかり。
でも、その裏には
✅ トレーニング歴10年以上
✅ 仕事もプライベートも筋トレ最優先の生活
✅ 知識・経験・食事管理の積み重ね
がある人ばかりなんです。
そんな“トップ層”を日常的に見ていると、
「このくらいやらないと自分も負ける」
と自分を追い詰めてしまいがち。
SNSは「すごい人のハイライト」しか映さないメディアなので
それが“当たり前”の世界に見えるのが怖いところです。
実際に僕も
「この仕上がりくらい目指さないとダメだ」
と思い込んで暴走しました。
無謀な減量に走った話
当時の僕は、筋トレ歴7〜8年ほどで、
過去のトレーニングでは
ベンチプレス140kg
スクワット200kg
デッドリフト200kg
くらいの重量を扱えていました。
(今はそこまで上がるか分かりませんが)
正直、一般的には十分なレベルだと思います。
でもSNSを見ていると
「これくらいの重量なんて普通」
という感覚に支配されるほど強者ばかり。
ならせめて仕上がりだけでもSNSの人たちに近づきたいと考えてしまったんです。
そこで取り入れたのが、SNSでよく見かける
・超ストイックな低脂質&低糖質食
・有酸素を1日2回
・サプリを大量に投入
といういわゆる“減量の鬼モード”。
最初のうちは体重がスルスル落ちて「これはイケる!」とテンションが上がりました。
でもすぐにトレーニング中のパワーが出なくなり、
集中力もガタ落ち。
最終的には体調を崩して風邪をひき、
食事制限を続けられなくなって挫折しました。
鏡に映る自分の身体は確かに脂肪は落ちたけれど、
どこか弱々しくて、理想からはほど遠い見た目。
「ただ細くなっただけ」で、全然満足できない状態でした。
SNSで見る仕上がりは
・十分な筋肉量
・ピークに合わせた段階的な減量
・経験に裏打ちされたノウハウ
があってこそ。
それを無視して
「形だけ」真似した自分は、完全に痛い目を見ました。
SNSはモチベーションの薬、でも毒にもなる
SNSは便利で刺激的です。
すごい人たちの頑張りや仕上がりを見れば
「自分も頑張らないと!」
と前向きな気持ちになる。
一方で
「自分は全然弱い」
「努力が足りない」
「身体がしょぼい」
と落ち込むきっかけにもなります。
僕の場合も、SNSにいる怪物たちに影響されすぎて
「もっと仕上げないと…」
「このままじゃ置いていかれる」
と焦るばかりで、冷静に自分のペースを考えられなくなっていました。
筋トレは本来、自分を褒めてあげる趣味です。
「昨日より1回多く上がった」
「フォームがきれいになった」
そんな小さな成長を楽しむもののはず。
でもSNSを見すぎると
「誰かに勝たなきゃいけない」
という気持ちにすり替わってしまう。
SNSはモチベーションの薬にもなるし
自分を追い詰める毒にもなる。
このバランスをうまく取るのが、本当に大切だと痛感しました。
SNSと上手に付き合うために
僕自身の失敗から
「SNSとうまく付き合うために意識していること」
をまとめます👇
✅ 参考にするだけにとどめる
→ SNSの人はあくまでトップ層
→ すべて真似しなくてOK
✅ 比較は自分史上でやる
→ 昨日よりフォームが良くなった
→ 前回より1kgでも上がった
→ これで十分に価値がある
✅ メンタルが弱ってるときはSNSを見ない
→ 減量中・疲れているときは距離を置く
→ 自分の心を守るために休むのも大事
✅ モチベーションの軸を自分に置く
→ SNSの「すごい」に振り回されない
→ 家族や友人、未来の自分に胸を張れるか
→ そこを大事に考える
この4つを意識するだけで
筋トレが本当に楽しく、気持ちよく続けられるようになりました。
SNSのいいところは勉強材料になる部分。
それだけ活用して
「自分は自分のペースでやる」
と決めるだけで、気持ちがめちゃくちゃ楽になります。
減量の失敗から学んだこと
改めて振り返ると、SNSに出てくる怪物たちの仕上がりは
✅ 十分な筋肉量
✅ 段階的で計画的な減量
✅ 経験に基づくノウハウ
が全部あってこそ成り立っています。
そこにいきなり近づこうと
“形だけ”真似するのは無謀でした。
減量は特に、無茶をすればするほど
筋肉も失うし、パフォーマンスも落ちます。
僕のように
・炭水化物をいきなりほぼゼロにする
・食事が偏る
・メンタルまでボロボロになる
という流れは、本当に最悪のパターン。
SNSの刺激は参考にしつつも、
「自分はどうしたいのか?」
「この先もトレーニングを続けたいのか?」
を考えて行動する大事さを身をもって学びました。
今は「ゆっくり減量して、少しずつ整える」ことを優先し、
筋肉をできるだけ残すペースで進めています。
そのおかげで
✅ トレーニングのモチベーション
✅ 生活の充実感
✅ 健康
すべてがバランスよく保てています。
まとめ
SNSには本当に怪物しかいません。
超重量を平気で扱う人も、減量で絞り切った人も、
一般的に見れば「ありえない」レベルの人が山ほどいます。
でも、その裏には何年もの積み上げや失敗の経験、
そして環境・才能・努力が詰まっています。
そこを理解せずに
「とにかく真似しよう!」と勢いだけで走ると
僕のように無茶な減量で体調を崩し、モチベまで失うかもしれません。
僕は
「普段のトレーニングでは
ベンチ140kg
スクワット200kg
デッドリフト200kg
くらいまで扱った経験があります。
(今はそこまで上がるかは分かりません)」
という筋トレの蓄積がありますが、
それでもSNSの怪物たちを見て焦りすぎたんです。
SNSは薬にも毒にもなる。
だからこそ距離感を保ちつつ
「昨日の自分を超える」
この軸だけは忘れないようにしています。
もし今、SNSを見て苦しくなっている人がいたら
一度SNSから少し距離を置いてみてください。
あなたが積み上げた努力は、必ず自分の力になります。
そして焦らず、自分のペースで続ければ
未来の自分に必ず「よくやった」と言える日がきます。
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